煉獄の光

□刻印
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 夜君優しい、恋したかも。みんなといると楽しい。結局数学離れちゃった、でも優秀なのにbに下げる理由が霧里がいるからって書いたの本当?先生と口論になってたけど本当なら嬉しい。

 ピアノ、トロフィー、広い部屋。わかりやすくて、嫌な教科なのに楽しい。東奥大学も夢じゃないかも、夜君がいれば

「恵美さー、処女?」
「・・・え」
「教えてよ。他の奴らもお前のことそういう目で見てるよ」
「いっ、いやあっ!!」
信じてたのに、友達だって、誠実でいい人だって。信じなきゃ良かった
「無駄だよ、かぎかけたから」
氷のように冷たい目、感情のない捕食動物のような。獲物として足がすくんで動けない、逃げなきゃ。

近づいてくる、うつろな目で。ファーストキスを奪われる、悪魔の唾液が流れ込んできた。やだ、やめて
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