CHAMBER OF SECRETS

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アズサが起きた途端いつもの風景と違うことに気づきスネイプに謝り倒した日から一週間。
翌朝聞けばスネイプはソファで寝たらしく、申し訳なさは募るものの特に気まずくなることもなくいつも通り研究室に通い詰め、閉心術や呪文の習得に薬品の調合に明け暮れる日が続いた。

そして今日は全校生徒が楽しみにしているという決闘クラブの第一回目。
大広間の真ん中に舞台が設置され、それを取り囲むようにほとんど全校生徒が集まっているようだった。
「みなさん、こんばんは。今日はこの決闘クラブに集まってくれてありがとう。まずは決闘とは何かと模範演技をします。」
ロックハートが舞台上に登ればあちこちから悲鳴があがる。スネイプは殆ど口を動かさずに、アズサによく見ておくようにというと、ローブを脱いで手渡した。

「では、助手のスネイプ先生をご紹介しましょう。」

スネイプは苛立ちを隠そうともしないまま舞台上にあがった。生徒は一瞬怯んだが、ロックハートは笑顔のまま自身のローブを生徒に投げた。…一部の女生徒が騒ぎながら取り合った。…
「スネイプ先生がおっしゃるには、決闘について僅かにご存知らしい。…ああ、安心してください、皆さんの魔法薬の先生を消してしまったりなどしませんからね!」
スネイプ側に立ったスリザリン生達は、むしろその魔法薬の先生がロックハートを消しそうな勢いだと、嘲った。

ロックハートも殺気を感じ取ったのか慌てたように、では始めましょう。と声をあげた。




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