CHAMBER OF SECRETS

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秘密の部屋の噂に誰かは盛り上がり、また誰かは怯える日々を過ごしている間に、クディッチの日が来た。グリフィンドール対スリザリン。
ドラコのデビュー戦でもあった。
このイベントのおかげでマグル生まれも皆活気を取り戻しているようだった。

パンジーが緊張するドラコの世話を甲斐甲斐しく焼き、スリザリンチームキャプテンのフリントが何やら耳打ちするのは、ここ数日の恒例の光景となっている。


『じゃあ、ドラコ。頑張ってね。』
さっさと席を立ち上がるアズサにドラコはあぁ。と生返事を返した。

「ちゃんと見に来なさいよ。」
『分かってる。また後で。』

先に研究室に行って、調合している薬品の醸造具合を確かめなければならない。スネイプの許可さえあれば授業で習う魔法薬のアレンジだけではなく、NEWTレベルからものによってはそれ以上のものの調合までしているアズサは、現在、3ヶ月かかる魔法薬に手を出していた。


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