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□日常生活ー入学編ー
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日常生活ー入学編ー




私が携帯電話を持ち始めたのは高校に入る二週間ほど前
高校生になるちょっと前に親が持たせてくれた
ある程度使い方になれるためらしい




私はいわゆる機械音痴というやつだ
機会のことはてんで分からない
高校生に携帯電話は必須!と言う私の考えが儚くも崩れ去ろうとしていた



高校に入り、たどたどしくもみんなは“友達”をつくっていた
おそらく、携帯電話でのみやりとりをする友達だろう…
明日の予定の確認、先生からの伝言、誰それの連絡先教えてなど、いかにも入学したての内容だ




私が入った高校はいわゆる底辺校だった
私がそこに望んで入った理由はただ一つ…家から近いからだった
近ければどこでもよかったんだ
(起きるの遅くても間に合うし…)




学校には馴染めたがクラスに馴染む気などなかった
周辺の中学が集まってそこの高校を受験する
いわゆる“グループ”が中学の学校単位ですでに形成されていた




私の中学は過疎も過疎
知り合いなんてクラスにいない
私が“グループ”に入れないのは当たり前だった…自分次第で入れたのかは問題じゃない

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