兎さんとの甘い時間
□イノセンス
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コムイさん、リナリー、ラビとエレベーターに乗ってヘブラスカに会いに行った。
コムイ「ヘブ君はねぇ、ちょっと見た目が怖いけど危害を加えられる訳じゃないから安心してね♪」
リナリー「ヘブラスカは教団のイノセンスを保護してくれてるの。」
コムイ「今からヘブ君にサクラちゃんの異世界ワープのことと、どのイノセンスの適合者なのか見てもらうから。」
「適合者なの前提ですか?」
ラビ「突然異世界から連れてこられてるんだからイノセンスの適合者の可能性が高い…ってことだろ?コムイ。」
コムイ「せいかーい!さぁついたよ!ヘブくーん!」
ヘブラスカ「コムイ…か…。何の…用…だ。」
白くて大きい体私の知ってるヘブラスカと寸分変わらない。
(思ってたより大きいなぁ。)
コムイ「この子ねぇサクラちゃんって言うんだけど、異世界から来たんだってぇ。君なら何かわかると思ってね。あと、イノセンスの適合者の可能性が高いからそれも見てあげて。」
ヘブラスカ「だから…か…。今日…は…イノ…センスたち…が…騒がし…かった。少し…見させ…て…もらう…。」
彼女の白い手のようなものが私のほうへ伸びてくる。
(絶対平気って頭ではわかってるけどちょっと…怖い!)
ラビ「大丈夫さぁ~そんなに固くならなくっても。」
(わかってる!わかってるんだよぉ。)
体に巻き付いてきて持ち上げられる。
体内に入られているわけでもないのに探られている嫌なかんじ。
アレンがイノセンスを発動しようとしたのもよくわかる。
(いやぁぁぁ怖いぃぃぃ…)
全身に鳥肌がたつ。
ヘブラスカ「これ…は…。イノ…センス…が…!」
ヘブラスカの体が光ったと思ったら二つの光の塊が飛び出してきた。
「「「!?」」」
光は真っ直ぐ私のほうへ向かってくる。
「へっ!?ちょっちょっと!」
追いかけられると逃げたくなる。
そんな本能的なものが働いて全力でヘブラスカから逃げ出そうとする。
ヘブラスカ「まて…!大丈夫…だ。」
ヘブラスカにがっちり捕まれて逃げ出せない。
イノセンスはすぐそこに迫っていた。
直ぐに来ると思っていた衝撃に目をつぶり身構えた
が、その衝撃が来ることはなかった。