ぎゃざー。
□にわ。
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「「「「「青学のカオナシ〜!?」」」」」
クラス内に驚きの声が響く。
声を上げたのは、1年の「テニス部応援トリオ」と、同じく1年の「テニス部応援団」の2人。
堀「あぁ....何でもそいつは、前髪が異常に長くて、いつもマスクを着用してて、全く顔が見えないらしいんだ....!」
朋「あ!それ私も知ってる!!ふらっ、と現れればまたふらっ、と消えるらしいよー!!」
桜「こ、怖い....」
水「そ、それ本当....?」
堀「本当だって!!俺の友達が見たって言ってたんだよ!!」
加「不気味だね…‥」
顔を青ざめ、本気で怖がっている4人。
案の定、朋香は面白いと言うような表情をしている。
すると、5人が群がっている机の主が、伏せていた顔を上げた。
1年にしてテニス部のレギュラーである、越前リョーマだ。
リ「....ねぇ、うるさいんだけど」
明らかに不機嫌そうな顔をしているリョーマ。
よっぽど眠りを妨げられたのが嫌だったらしい。
桜「ご、ごめんねリョーマくん!!」
リョーマに嫌われるかと思い、慌てて謝る桜乃。
そんな不機嫌なリョーマの前に、朋香が立ちはだかる。
朋「リョーマ様は知ってる?青学のカオナシ!!」
リ「はぁ??」
訳が分からないと言うような顔をしているリョーマ。
堀「前髪が超長くて、マスクを着用してるやつだよ!!」
必死に説明する堀尾。
リ「知らない。てゆうかそんな奴、本当にいるわけ?」
呆れかえるように返すリョーマ。
明らかに信じていないらしい。
堀「そ、それは....だから友達が....」
リ「そんなの信じてるとか、馬鹿じゃないの」
必死に信じさせようとしている堀尾を、いつもの冷たい言葉で一刀両断するリョーマ。
水「そ、そうだよ!!」
加「そんなの、ただの噂だよ!!」
桜「そ、そうだよね…‥」
ほっ、と安心する3人。
朋「なーんだ、つまんなーい」
反対に、ネタが無くなりつまらなそうにしている朋香。
そして、また他の話題で盛り上がる5人に、リョーマはここじゃ寝れないと思い、屋上へ向かったのだ。
クールな天才少年は、噂に興味がないようです。