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□秘密の彼女
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”名無しさんへ
ずっと辛い思いをさせてしまって本当にすまなかった。
名無しさんの優しさに甘えて、自分勝手に行動していた事を後悔しています。
交際を隠していたのは俺のファンの女子達に名無しさんが嫌がらせをされるかもしれないと思ったから。
でも、こんな方法は間違っていました。
俺に名無しさんを守らせて欲しい。
改めて告白します。
付き合ってください。
東堂尽八”
手紙を読み終わる頃には涙が溢れ文字が滲んでいた。
「返事を聞かせて。」
優しく彼が微笑む。
「私も好きっ。」
涙で顔がぐちゃぐちゃな事も気にせず尽八に抱きついた。
彼もそれに応えるように抱き締め返してくれる。
「これで俺たちは公認カップルだな。」
私の耳元でコソっと呟く。
「しかも、この俺から告白したのだ。誰も文句は言うまい。」
こうして私は女子生徒の憧れ東堂尽八の彼女になった。