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□デートコースは彼にお任せ
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「到着だよー。あ、名無しさんは自転車から降りたら目をつむって、俺が良いよって言うまで開けちゃダメだよ。」
「やっと着いた。死ぬかと思った。」
息を整えつつ、私は言われるがまま目を瞑る。
山岳は私の両手を取り、前へゆっくり歩き出す。
「はい、目を開けてー。」
目の前には箱根の町並み。
夕方特有のオレンジ色の太陽の光が箱根を包んでいた。
「わああ。キレイー。山岳、これを見せる為に連れてきてくれたの?」
「うん。ここはバスも電車も通ってないからね。自転車でしか来れないんだよ。部活の練習で見つけて、絶対名無しさんを連れて行きたいって思ったんだ。」
「でも、私が自転車に乗れなかったら山岳どうするつもりだったの?」
「うーん。そうしたら俺がママチャリに乗り換えて後ろに名無しさんを乗せて登ってたかな。」
「えー。最初からそれにしてよー。”耳をす●せば”みたいで素敵じゃない!」
なんて冗談をいいながら楽しい時を二人で過ごした。
山岳、素敵な記念日をありがとう。
本編はここで終了です。
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