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□ランチタイム(2)
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そして数日後、2人から聞いた結果は1、2年に名無しさんという女子はいないとの事だった。



マジかよ。
どこ探せば良いんだよ。


「なんだ、靖友。名無しさんって名前のヤツなら、うちのクラスにいるぜ。」


パワーバーを食いながら、お得意のバキュンをする新開。

「マジ?3年だったの?」


同い年という考えは全く無かった。


「ねぇねぇ。新開さん。名無しさんって可愛いですか?」


新開に興味津々で近づく真波。


「んー。普通じゃないか?」


「おい。てめ、新開!普通ってなんだよ!失礼だろォ。それに、真波!何、呼び捨てしてんだ。ボケナスが!」


キャッキャとはしゃぐ真波と新開を怒鳴りつけながら、やっと名無しさんに会えると内心喜んでいた。


うっせぇから、泉田にも新開にも真波にも礼なんて言わねェけど。
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