僕の花。
□No.09
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日曜日──
ドキドキ…
「…もうすぐ来るかな」
『羽入先輩っ』
「あ。翔空ちゃん!おはよっ」
『おはようございます!今日は誘ってくれてありがとうございます』
「こちらこそ!来てくれてありがとう
じゃ、行こう」
『はい!』
遊園地といえば
ジェットコースターで怖がる翔空ちゃんの手を握ってあげたり
お化け屋敷で怖がる翔空ちゃんをそっと抱きしめたり…
と、いうほど現実は甘くなく…
「ちょっ、ちょっと、高くない…?」
『え?羽入先輩怖いんですか?笑』
「い、いやぁ!平気っ
わぁぁぁああああ!」
「羽入先輩っ次はあれ行きましょ!」
「う、うん…」
「これまた高いっ!うわぁ!」
「はぁ…」
『羽入先輩大丈夫ですか?』
「全然!それじゃ、次はあれ行こう!」
お化け屋敷──
「わっ!うわぁ!あぁぁああ!」
『あははっこれ可愛いー!
すごいクオリティですね!』
「あぁ…」
結局、お化け屋敷でも僕が翔空ちゃんにくっついたままだった。
かっこ悪い…
『はい。コーラでいいですか?』
「ありがとう」
『…羽入先輩っ次どこいきたいですか?』
「そう、だねー
…あの、迷路にでも行ってみようか」
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