僕の花。

□No.06
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俺が翔空ちゃんを初めて見かけたのは中学卒業の半年前。
(いきなり回想)





「町田。お前本当にスケート辞めるのか?」



「まぁ…そう考えてます」



「折角、スケート部のある高校から声がかかってたのに…残念だな」



「僕自身、ほかのことにも挑戦してみたいと思ったので」



「そうか…ま、色んなことに挑戦するのはいいことだ。頑張れよ」



「はい。失礼します」





職員室を出て下駄箱で靴を履き替えてると




「あ。樹さんっ」



「んー。お。雅人。久しぶり」



「ホント久しぶりですね!同じ校内いるのにw」



「階が違うとそうしょっちゅう合わないだろ…隣の子、彼女?w」



「え。まさかぁ!これが彼女ってありえないですよ」



『雅くん言い方酷いよ…』



「あはは。同じクラスなだけですよ」



「そっか。3年の町田樹です」



『あ。御門翔空です。

…町田先輩って、確かスケートしてますよね?』



「え…?あぁ…」



「あ、そっか。翔空ってスケートに興味あるんですよ」



「へぇ、スケートしてるの?」



『いえいえ。観戦だけですw』



「ふーん」



「あ。翔空。バスもうすぐ来るぞ」




『あぁ、そっか。それじゃ、町田先輩。さようなら』




「それじゃ、樹さん。また」



「おぅ」





雅人と翔空ちゃんはバス停に
俺は駐輪場に向かい帰宅した。






……。



それからだった。
1日の半分は翔空ちゃんのことばかり考えてた。

俺は、グラウンド側の一番後ろの席だったから翔空ちゃんが体育の時はよく見てたし
休み時間や下校時間にたまに見かけるけど声をかけられずにいた。

そのまま半年が過ぎて俺は中学を卒業。
連絡先も聞けず、想いを諦めようとしていた頃…





転校先に彼女がいた。









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