僕の花。
□No.03
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「翔空ー?」
『…ん…え?』
「どうしたの?今日、ずっと上の空だけど…」
『大丈夫だよ〜。次なに?』
「もうお昼だよ…」
『ウソ…』
翔空の机の上には、1時間目の数学の教科書と真っ白なノート、開かれていない筆箱が綺麗に置いてあった。
『あぁ…ノート取ってない』
「それで、先生に怒られなかったの奇跡だよ。ほら、ノート貸してあげる」
『ホントだよ…アリガトウゴザイマス…』
お弁当を食べ終え渚ちゃんから借りたノートを写していく。
「ところで、なんで上の空だったの?」
『え?』
「昨日何かあった?」
『んー…実はね、昨日、羽生先輩の演技見せてもらったんだけど…すっごいキレイでね!!それからあの演技が頭から離れないんだよ…』
「ほほーぅ。羽生先輩って有名だよね。ミサキも羽生先輩のこと好きだもんな」
『ミサキ…って?』
「あ!そーだ!まだ紹介してなかったね!ミサキたちのクラス行こう!」
『うん』
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