僕の花。
□No.01
2ページ/5ページ
『あー!ヤバイヤバイヤバイ!』
御門 翔空
今日から高校1年生
隣町の公立高校に通います。
なぜそこの高校行こうと思ったって?
それは後にわかるとして…
『電車間に合うかな』
春。少しだけ冷たい風が走って火照る体に心地よい。
7時40分──
定期を改札にタッチして丁度発射前の電車に乗り込む。
『はぁ…間に合いそう。良かった』
「あ。翔空〜」
『雅くん。おはよー』
「寝坊か?w」
『まぁねw雅くんは間に合うの?』
「余裕!」
渡部 雅斗。
中学3年間同じクラスだった男子で家も近い。
高校は別々だけど、春休み中も何度か遊ぶほどの仲。
「お前の方が間に合うの?」
『ギリギリかな;;』
「てか、いいよなーお前んとこブレザーって高校生らしいじゃん」
『かわいいでしょ!制服も気にってんだ♪
雅くんのところは学ランなんだねw新鮮味ないなー』
「いうなよwあ。じゃ、俺ここで降りるな!頑張れよ」
『うん!雅くんもね』
「友達できなかったら言えよ?作り方くらい教えてやる」
『心配しなくてもできるよ!』
「じゃぁなw」
雅斗が電車を降りて再び発車する。
あと4駅か…間に合うかな?
8時──
.