クロスゾーン
□幸せ家族
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とあるよく晴れた日
時龍寺藤紫は妻六魔と息子の赤夏、そして生後三ヶ月の娘魔春と買い物に来ていた
「それにしても買ったわね」
「可愛いモノたくさんあったね!」
「赤夏も欲しいもの買えたしな」
「うん!」
「あら、もうお昼過ぎてるじゃない。
お昼どうする?」
「近くの店に入るか?」
「あ、あそこに喫茶店があるよ」
「本屋もあるのね。そしたら先に行って食べてて、私は本屋寄って行くから」
「「ああっ/はーい」」
六魔は魔春を藤紫に預け、一人本屋に入っていった
入口を通ると店の奥から定員の声がした
「いらっしゃいませなのにゃー」
「………ん?」
六魔は不思議に思い定員の方を向いた
そこには毛先等に青色が混じり髪の全体が銀色の人物がいた
「い、一八……?」
「…にゃ!?六魔!?」
「本屋で働いてるなんてね」
「生活のためなのにゃ〜
そういう六魔は魔界はどうなってるのにゃ」
「ちょくちょく帰ってるわよ
それに、仕事なら家でも出来るから執事やメイドが持ってきてくれてるのよ」
「ふ〜ん…にゃ?絵本が多いのにゃ
知り合いの誰かに子供でも産まれたのかにゃ?」
「あれ、私もしかして言ってなかったけ」
「?」
「私、子供産まれたのよ」
「……初耳にゃぁぁ!!」
本屋に軽く一八の声が響いていた