クロスゾーン

□-第10話 夢の領域-
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ケン「リュウ、誰かいたか?」


リュウ「……ダメだ。人の気配もしない」


ケン「まったく…ここはどこなんだよ。
六本木にいたはずなのに、どうなってんだ?」


六本木の噴水からリュウとケンは見知らぬところに飛ばされていた


リュウ「それに、何か奇妙な感覚だ。
この場にいるというのに、現実感がないような…」


ケン「まさか俺たち…もう死んでる。とかじゃないだろうな?」


リュウ「あまり笑えないな。ん?ケン、誰か来る!」


リュウがケンに注意を施したとき、謎な少女が現れた


?「な〜のだ、な〜のだ、な〜のな〜のだ♪」


リュウ「な、なんだ?子ども……?おい、君!」


?「な〜のだ、な〜のだ、な〜のな〜のだ〜♪」


ケン「よう、そこの美しいレディ!」


?「なんなのだ?」


?は美しいレディに反応してリュウとケンの方を向いた


リュウ「すまない、迷い混んでしまったようなんだ
ここはなんという街か、教えてもらえるかい?」


?「この世界は謎だらけなのだ
ねねこは、この世界の謎を解くために、ねねこるのだ」


ケン「ねねこ……って言うのか?
謎ばっかりじゃわからないぜ?」


ねねこ「多分ここは『ザ・ワールド』なのだ
ねねこ、やったことあるのだ」


リュウ「『ザ・ワールド』…?
それがこの場所の名前なのか?」


ねねこ「でも、どうしてここにいるのかは謎なのだ!
謎が謎を呼んで、謎が……。……」


ケン「ん?どうした?何が何だかさっぱり……」


リュウ「ケン、離れろ!
この子の気の質が…変わった…?」


すると、突然ねねこは人が変わったように大人しくなった


?「……騒がせてしまって申し訳ないわね」


リュウ「……!?」


?「私の名前はネイト。運命を遡る者…」


ケン「おいおい……俺たち、からかわれてるんじゃないのか?」


ネイト「どちらにせよ、
ねねこよりは具体的な話ができると思うわ
私たちは……巻き込まれた
おそらくは、運命が岐路なる刻に、ね」


















ケン「デジタルの世界?
冗談きついぜ。六本木から、どうしてそんな所に来たんだ?」


リュウ「ねねこ…いや、ネイトか?
君はその原因を知っていると?」


ネイト「間違いなく……フェイドゥム…そしてあの人達の仕業よ」


ケン「フェイドゥム?人の名前か?そしてあの人達?」


ネイト「人間が共有している、無意識下のヴィジョン、不必要な共有データ…恐ろしいもの、忌む嫌うものが集まったもの…それが、フェイドゥム
…そして、あの人達は…私も詳しくは知らないわ。ただ、分かるのはこの世界を作り上げた人物ね」


リュウ「……人から生まれた異形のもの、というわけか?
そして、この世界を作り上げた…?神様ということか?」


ネイト「どちらも簡単に言えばね。そのフェイドゥムは、かつての戦いで倒されたわ
でも、この電脳世界……『ザ・ワールド』で再び集まり、甦ろうとしている」


ケン「でもなんで神様がこんなことをしているんだ?」


ネイト「……それは、分からないわ。でも、一つ言えるのは…神様も万能ではない、ということよ」


ネイトが説明を終えたと同時に
橋の左右に見たこともないのが現れた


ケン「うっ……!なんだ、こいつらは!」


リュウ「ぐっ、この…”気”は……!?ケン、気を付けろ……!」


ケン「どうした!?リュウ!」


リュウ「……まともじゃ、ない…!」


ネイト「それを感じ取れてしまうのは、不幸かもしれないわね
フェイドゥム…ただ、以前とは比べ物にならないくらい小さいわ
まだ、本来の力は取り戻していない…今のうちに倒しましょう。
ねねこ、あとは任せるわね」


ネイトはそういって意識をねねこに戻した



ねねこ「……をを!ネイト、わかったのだ!
リュウとケンもわかったのか?」


ケン「まあ、二割くらいはな」


リュウ「闘えばわかる。ねねこ、下がっているんだ」


ねねこ「ねねこも戦うのだ!変身!なのだぁ〜!」


ねねこがそういうとねねこの来ていた服が変わっていた


リュウ「それは…君の胴着なのか?」


ねねこ「その通りなのだ!フェイドゥムとは、前に戦っているのだ!
つまり、ねねこは先輩なのだ。リュウ、ケン、ついてくるのだ!」


リュウ「対戦経験があるなら心強い。頼んだぞ、ねねこ」


ケン「やれやれ、おまえは順応しすぎだぜ、リュウ
しょうがねえ、いっちょやるか!」



フェイドゥムを倒すため、リュウ、ケンにねねこがついて戦闘が始まった
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