クロスゾーン

□-第2話 闘いに飢えた毒牙たち-
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晶「パイ、いたか」

パ「………ダメよ、みんな見当たらないわ」

晶「噴水は?」

パ「何度も見たわ。……ただの浅い噴水よ」

晶「仁にシャオユウ…コノハとチリア…ナイトメアナイト…そしてリュウとケンがここに吸い込まれるのが見えた」

パ「普通に考えたらあり得ない事なんだけど…」

晶「ここしばらく起きている、説明のつかない怪現象……それだとしてら?」

パ「諦めちゃいけないわ。もっと調べてみましょう」








小「俺の事務所はこの辺りさ」

モ「あら、いい所じゃない」

春「さておき、ここって…以前、騒ぎがあった場所よね?」

赤「あれ?誰かいるよ。探し物かな?」

美「なんか一般人っぽくない人たちじゃない?」


美依達が階段を下りようとした時
中央にあった噴水が光り、数体のゾンビが現れた


パ「こ、今度はなに!?」

晶「噴水に潜ってたわけではなさそうだな」

美「また、一般人っぽくないのが噴水から出てきた!」

小「あれが一般人だったら六本木はもう終わりじゃないかな」

モ「春麗、あの緑色のコたちって、私たちがいた船にいなかった?」

春「ここも噴水……?偶然なの?」

赤「とりあえず、早く助けようよ!!」

小「そうだな。ん?あのカンフー娘……見た事があるかな?」

春「パイ・チェンね?」

パ「あら、あなた…刑事の春麗?」

春「え……?どうして私を?」

パ「俳優仲間からちょっとね……S.I.Nの事を調べてるんでしょ?」

晶「そこの工作員にさっき会った。目つきと足クセの悪い、危ない女格闘家にな」

春「(まさか、ジュリ……!?)」

モ「助けるってことでいいの?情報は聞けそうだし……精気もあってステキよ?」

春「事情聴取の必要性は認めるわ。行くわよ!」


数体のゾンビのうち4体ほど倒した時
階段の上に4体のバケモノとそれを纏めているバケモノが現れた


?「おお、やっとるやっとる。やっぱここは、事件の歪みがすげえな」

赤「うわぉ!バケモノの親玉さんみたいなのが出てきた!!」

美「……あの背中の輪っか、見覚えがあるけど?」

?「おう、アインの奴から話は聞いてるぜ、小娘たちよぉ。オレ様はベラノス兄弟のドライ・ベラノスってんだ。弟みたいに簡単に行くとは思わないこったなぁ!」


ドライが美依達に忠告した時
今度はドライの後ろから声がした


?「へぇ。人様の屋敷を荒らしたにも関わらず」

?「これ以上何の用があるんっすかね」

?「聞く必要があるよなぁ?あーん?」

ア「なにも……いてぇぇ!!」


ドライが姿を確認しようと振り返りかけたがその直後、丸い物体が3つ、ドライに当たり階段の上にいたのが階段の真ん中あたりにまで転がり落ちた


美「これって……テニスボール?」

?「それぐらいで吹っ飛ぶなんて、まだまだだね」

?「ちょっ、それ俺のセリフっす」

?「はっ、鍛え方が足りないんじゃねえか?俺様のジムを紹介してやらねえこともねえが?」

ア「お断りだぜ……!」

赤「あーー!景吾お兄ちゃん!空お姉ちゃん!それにリョーマ君!」

春「えぇっ!?景吾と空って跡部財閥と篠崎財閥の!?」

美「なんでここに?」

リョ「待ち合わせっすよ」

跡「瞬花の奴、いないのか…」

リョ「桃先輩もまだっぽいっすね…」

空「大輝もいないねー」

跡「まぁ、いずれ来るだろ。……やっかいごとはそいつん家の事務所を通してくれよな」

ア「事務所かよ!つーか、男にゃ興味ねぇ、このWデコ野郎、あるとしたら…肩紐ちゃんだ!」

美「グラサンの弟の方も言ってたけど、バケモノに気に入られても、嬉しくないってね!」

ア「そう言うなよ〜。オレ様は優しい男なんだからよ〜……人思いにあの世に送ってやるくらいになぁッ!」

美「……!?」

リョ「殺す気なんだ…(桃先輩遅いっすよ…)」

?「なんやなんや、オモロそうなことやっとるやないか」

ア「ああ?なんだぁ、テメェは」

赤「なんか、すっごい格好の人だけど…誰なのかなぁ」

小「六本木をあの格好でうろつくのは、逆に新しいかな」

晶「お前……バンか?」

?「アームストンシティのバンか?」

?「間違いないっすね」

赤「また知らない人が来たんだけふぉ…噛んじゃった」

リョ「ああっ!桃先輩遅いっすよ!!」

跡「大輝、遅刻だぞ」

バ「アキラやないけ。パイもおるんか?ごっつう久しぶりやのォ!」

大「すまねえ。喧嘩に巻き込まれてた」

桃「返り討ちにしたけどな!」

空リョ「……喧嘩しないでよ……」

跡「(こいつら、『彼女』が作った隊のメンバーって自覚あるのか!?)」
バ「そや、アキラ。この辺で青い学ラン見いひんかったか?デコがこんな広い、トゲトゲ頭のガキや」

晶「いや、見てない。俺たちも、過去で突然消えた仲間を探してるんだ」

「「「「「!?」」」」」

空「(突然消えたって!)」

大「(まさか瞬花の奴、巻き込まれたんじゃねえだろうな)」

リョ「(最悪……)」

跡「(学園の噴水、何もなければいいけどな…)」

桃「(こりゃねーよ、こりゃねーよな)」

パ「バン、もしかして、あなたの探してる子も、同じように…」

バ「タイヤンやっちゅう話で、ここに呼び出したんやが…あのアホ、巻き込まれたんやないやろな」

赤「……タイマン…」

美「ナウでハイソな六本木を喧嘩の場所に選ばないで、ってね」

ア「オレ様も放っておかないで、って………コラァ〜〜!!」

バ「ええツッコミやで、獣のおっさん。せやけど、今噂んなっとるバケモノなら容赦でけへんのォ!三代目、仁義衆蛮(じんぎす ばん)。加勢したるで!あのガキとのタイマンも楽しみやが、その前に腕慣らしや!」

ア「オレ様は前菜かよ!逆に食ったるぜ、ワレ!」

バ「ダァホ!バイパー食えるなら食うてみぃ!毒回っても知らへんでッ!」

リョ「桃先輩!!」

桃「おう!」

空「景吾、行こう!!」

跡「ああっ。大輝、後ろは頼むからな!」

大「任せろってんだ!!」


景吾と空。リョーマと武がペアになり大輝は景吾と空に付く形となった
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