クロスゾーン

□-プロローグ2 強いやつらが待つ場所で-
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「仁!ちょっと待ってよ、仁!」

「付いてくるな。これは俺の問題だ」

「そんなわけにはいかないよ!大体……具合が悪いんでしょ!?」

「……この体の変調、それを確かめるためにここに来た。この辺りのはずなんだが…」

「この六本木のこんなど真ん中に、一体何があるって…」


シャンオウの言葉を遮るように設置されていた噴水が光始める

光が収まると噴水の回りには三体のバケモノ現れていた


「わあっ!な、なになに!?なんかヘンなの出てきた!」

「こいつらは…!やはり、地獄の悪魔どもか。う!?ぐ、ぐう……!」

「仁!?どうしたの!このバケモノと関係が!?」

「反応しているのか…俺の……『因子』が……!そして、こいつらの目的は…俺か!」

「……!?なんで人がいるんだ!?」

「だ、誰!?」

「それはこっちの台詞だぞ!…って、このバケモノもいんのかよ!」

「地獄の悪魔どもを知っているのか…!?」

「昔に少しな……!」



仁とシャンオウの真上の段に全身が銀色で包まれている不思議な人物が表れる


「こ、今度は何よ!って、なんかヘンなの来たぁ!」

「…………」

「あいつは…(デュラル!!)」

「ぐ………うぅ………」

「ちょっとしっかりして仁!どうしちゃったの!仁!」

「あいつが現れてから更に様子がおかしいな……(少しだけ聞こえた『因子』と何か関わりがあるのか…)」

「このギンギラロボット!近寄らないで!」

「ギンギラロボットって……(コノハとチリアもギンギラって言ってたよなぁ…)」

「そうだ。お前の相手は…俺達のはずだ!」

「………………!」

「間に合ったようね。無関係の人たちに、手なんて出させない!」

「しゅ……ナイトメアナイト!」

「地獄の悪魔とギンギラの気配感じたよ」

「……!チリア!コノハ!」

「あなた達、大丈夫!?」

「あなたパイ……さん?アクション俳優の…!あっ!ってことは、これ撮影かぁ!羽の生えたバケモンに、銀色ロボット……普通に考えたら意味ふめーだもんね!」

「うーん、撮影だったらもっと人いるし…それにここに入れないよ」

「うん、チリアの言う通りだと僕は思うよ?」

「……そこの二人の言う通り、撮影じゃないわ。バケモンの方は分からないけど、私はその銀色の奴……デュラルを追ってきたの。ボディーガードと一緒にね」

「俺はそんなものになった覚えはないぜ?俺は結城アキラ。武道家だ……あんたらは何者だ?」


アキラはチリア達を見ながら何者かを訪ねた
ナイトメアナイト通称ナイトメアは片手に持っていたトンファーを腰に刺し直すと携帯の充電を確認し、予備の充電器を指してからアキラの質問に答えた
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