名探偵コナン

□Booty
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なんとしても手に入れたい!
その気持ちに変わりはない。
仕方なく一方的とも言える条件を、呑むことにした。

「う、…欲しいです!」

「じゃ、宜しく頼む」

ここまで来たら、形振りかまっていられなかった。

「え…えー、その。こ、声です!赤井さんの声が…『重厚な艶のある低音』で胸に響くような、心地良さがあるの…そこが婀娜っぽいというか、さすがCV池●秀●じゃなくて‼赤井さんの魅力かな?」

「ほぉーそうか」

「え、そうです………よ?」

言えというから本人を前にして、こっ恥ずかしいこと言ったのに!!
大して興味も無い、気のない返事に戸惑った。

ちくしょー。これじゃ、いい損だ!


ただ、赤井さんを……。
いつも、好きな人を傍で感じていたい。
そんな、乙女心は誰にでもあるはず。

たかが、ぬいぐるみ。

されど、ぬいぐるみ!!

どうしても、添い寝がしたくて私は羞恥と戦った。

それは、とても無駄で無意味な戦いであったが。

結果、私は…赤井さんが持っていた

"寝そべりあかぬい(メガジャンボ)"をようやく手に入れた!

もはや、Booty(戦利品)である。


しかし、

「本物が目の前にいるのに、それは必要ないだろ……」

ポイっと、ぬいぐるみを取り上げられ赤井さんの正論には勝てず、添い寝するチャンスは暫く訪れそうになかった。

END


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