ハリポタ(短編)
□薬学教授が婚約者@
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18歳を迎えた夏休みの終わりに…。
突然、自分には婚約者がいると両親から聞かされた。
「はぁ……?婚約者ってナニ!?今の時代にあり得ない!」
当然の反応だと思う。恋人もいないのに、それが結婚相手だなんて…。
「冗談でしょ?」
怒りを顕にする娘に、若干押され気味になりながら、父親が説得する。
「何も今すぐに…というわけじゃないから。ノエルがどうしても嫌なら、仕方ない。ただ…相手のスネイプ君は、ノエルをとても気に入ったらしい。
彼は昨年からホグワーツで教鞭をとっているだろう?」
父親の言葉にノエルは、自分の耳を疑った。
「スネイプ?…って、あの陰険根暗の?」
思わず、本音が漏れてしまった。
「え、…陰険?
彼は、なかなかの好青年になっただろう?暫く会っていないけど」
父親は、苦笑いを溢し、紅茶を一口つけた。
ノエルは口をあんぐりさせて、固まったままだった。
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