ハリポタ(短編)

□好きだから……。
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ノエルは想い人であるルーピン先生の事が知りたくて、彼の1日を記録するという……。ストーカー的な行動に出た。

本人は全く自分がストーカー紛いだという自覚はない。
どちらかといえば、"見た目は子供頭脳は大人"な名探偵気取りだ。


《朝。大広間で食事。 何だか、眠そう。スネイプ先生と話しする。でもスネイプ先生は怒っているようだ。けんか?トーストにココア。サラダはトマトを避けている。デザートは糖蜜パイとプリン》

朝食のオートミールを流しこみながら急いでメモを取る。


「……ノエル?」
「ねぇ……。何やってんの?」

と、友人に聞かれても軽くスルーする。
不審者扱いされても、気にしない。

「えへへ。」と笑いで返すだけだった。

朝はこれ位にして、今日は午前中にルーピン先生の授業がある。
ゆっくりルーピン教授を観察しよう!嬉々として、ノエルは一人微笑んだ。



《授業中
:日本の妖怪についての説明をする
:たまに唾を飛ばしている
:説明中、語尾に「ねっ?」をつける。言った回数… 。正正
(10回)》


授業そっちのけで、ルーピン教授が何回、語尾に「ねっ?」を言ったか…に集中していた。
始めの主旨と大幅にズレている。

最早、観察ではなく粗探しとなっているが…これまた、本人に自覚はない。


「Ms.アキヅキ?ちゃんと聞いてるかい?」

目の前にルーピン教授が立っていたことに思わず、ノエルはドキッとした。


「今は授業中だよ!コレは預かっておくよ…“ねっ?”放課後、僕の所に来るように…」

「あれ?…………え、」

机上のメモは、あっさりとルーピン教授に取り上げられてしまったのだった。
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