月刊少女野崎くん

□継続は力なり
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「ジャジャジャ〜ン発表しまーすっ」



「なんだ?その古い効果音!」


【30×30】


「夏帆、何だよ、コレ?」


「みこりん?聞いて驚け!見て笑えぇ〜!」


「笑っていいのか?」

「ぶはっ…訳がわかんねぇ〜」


ゴチッ!


「痛ぇ〜な。殴んなよ!お前が笑えっって言ったんだろー!」


「みこりん、茶化すからだよ?いい?この30×30という数字は、1日30回腹筋をすると1ヶ月、約30日では?はい、答えて?」


「は?900回だろ。」


「正―解っ!さすがみこりんっ」


「いや、単純計算だし…誉められても、あんま、嬉しくねぇーし」


「ね?腹筋900回だよ?凄くない?」

「おーっ900回はすげーな。でも、1日だと30回なんだろ!」


「私は、これでダイエットしまーす」


「ふぅーん。ガンバレよ」


「ちょい、待てぃ。みこりん、あんたも一緒にやんのよ!」







「はぁ?何で俺まで?別に俺、痩せなくて大丈夫だし!お前、1人でやれよ!」


「1人じゃ、心、折れちゃうじゃんっ。誰かと一緒にやれば励まし合えるでしょ」


「野崎か堀先輩にやってもらえよ…」


「梅ちゃんは漫画を描くのに忙しいし!堀先輩には言えないっ」


「なんで?」


「サボれそうにないから…それに、堀先輩はストイック過ぎる!」


「はぁ?俺となら、サボれそう…とか思う訳?いや、やる前からサボるの前提っておかしくねっ?」


「だってみこりん、ヘタレじゃん」


「ヘタレ関係なくないか?つか、俺よりお前の方が、ヘタレだっ !」


「ヘタレにヘタレ呼ばわりされたーじゃあ…どっちが長く続けられるか、競争ね」


「おう。で、いつから開始する?今日か?明日か?」


「えっと…来週?」


「やっぱ…、やる気ねぇーだろっお前!!」

継続は力なり…

やる前から、結果がみえた!



END
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