ハリポタ(短編)
□好きだから……。
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「さぁ、お帰り」
半分、石と化したノエルの横をルーピン教授は通り抜け、部屋のドアを開けるとノエルに退室を促した。
この場から一刻でも立ち去りたい。足早にノエルが部屋を出ようとしたその時、
ルーピン教授は、そうだ…と付け足した。
「もし、君が知りたいならば…」
「ならば…?」
一瞬、足の動きを止めたノエルの耳元で、ルーピン教授が囁いた。
「探偵ごっこはやめて、今度は直接僕に聞けばいい……」
「!!○▲≠☆$」
余りの衝撃に言葉が出ない。
「気をつけて、寮に戻るんだよ」
静かに扉は閉められた。
廊下に取り残されたノエルは、その場から逃げ出すのに精一杯だった。
END