ハリポタ(短編)
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日曜日のホグワーツ
セブルス・スネイプは、朝の穏やかな時間を満喫していた。
ソファーに座り、日刊預言者新聞に目を通した。
『第一回全連魔法学校教育に関する指導要綱作成会議が終了する』…か。
確か、校長と共にルーピンも参加していたな…任務の多い自身に代わってルーピンが引き受けロンドンに出張したのを思い出しながら、紅茶の入ったカップに手を伸ばした瞬間だった。
ドサッ
私室の暖炉から物音がした。
何事?と訝しげな面持ちでセブルスが暖炉に近づくと、煤を払いながら、出てきたのはリーマス・ルーピンその人だった。
「ルーピン!」
思わずセブルスは声をあげた。
「おはよ。セブルス…頭に響くから、大声ださないでくれる?」
弱々しく笑うも、リーマスは上着を脱ぎ、ネクタイを緩めながらソファーにに座り凭れかかった。
「ロンドンからの帰りか?ならば自分の部屋に帰れ!何故に我輩の部屋に帰ってくるのだ」
自分の部屋の様に寛ぐリーマスに、苛立ちながらセブルスが怒鳴るも、リーマスはしれっとしている。
「そう。ロンドンからここに直帰…校長はまだ滞在中だけどね…いや、セブルスに薬を貰おうと思ってさ。頭がガンガンして気持ち悪い」
よく見ればルーピンの顔色が優れない
「二日酔いか?」
「うん。まぁね」