ハリポタ(短編)
□魔法男子高校生の…日常?
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「レギュラースッ!」
リリーの怒鳴り声と同時にドカッと炸裂した跳び蹴りが…
俺の弟にクリーンヒットした
マジでこわッ。つか、レギュラス何したんだ?
リリーの隣で、ノエルが顔面蒼白じゃねぇーかよ
「全く、穏やかじゃないねぇ…」
同じく今のシーンを観ていたリーマスがボソッと呟きながら、騒動の中心に足を向けたから、俺も一緒について行った
この時…俺はまだ知らなかった
これから起こる事の顛末を…墓場まで持って行くことになるとは…
「よぉ、リリー?レギュラスの胸ぐら掴んで何してんだ?」
「本当…穏やかじゃないねぇー?ゆすり?たかり?この暴力おん…な、グハッ」
リーマスの暴言に空かさず、リリーの本日二度目の跳び蹴りが入りリーマスがよろめいた
…リーマス、大丈夫か?
なんでリリーを挑発してんだよ…
「ちょうどいい所に来たわね馬鹿兄貴!あんたの弟がノエルのブラジャー盗んだのよ!」
「待ってリリー、レギュラスくんが犯人って決めつけないで…証拠がないもの!…それに、暴力はダメ!レギュラスくんにもリーマスにも」
怒り心頭のリリーをノエルが必死で宥めている
立ち尽くしていたレギュラスの…その目は笑っていない
しかし…
「やっぱり、ノエル先輩は可愛いですね」
口から出血しているにもかかわらず、微笑んだ
コワい…俺の弟、マジこわい
「ノエルは騙せても、私は騙されないわよ?レギュラスが犯人じゃないなら…アンタ達が犯人見つけなさいよ!」
「はぁ?何で…俺達が…」
理不尽とも言えるリリーの発言に文句を言ったら睨まれた…
これ以上…なんか一言でも喋ったら、確実に跳び蹴りを喰らうから、俺はだんまりを決めた
「お願い…シリウス。犯人を見つけてくれない?一昨日と昨日と…その、わ、私のブラジャーが盗まれて…ちょっと気味悪くて」
顔を赤らめて恥ずかしそうに言ったノエルがいつもより可愛いく見える
なんだ?
コイツこんなに可愛いかったっけか?
「ノエルに言われたら仕方ないね?レギュラスくん…頑張ろう」
―は、はぁ…?
―え、えぇぇぇー!!!
なんで、リーマスが返事してんだよ!
ノエルは俺に言ったんだよ!
「分かりました。ルーピン先輩、僕も参加します」
つか、レギュラスまで乗り気かよ
え、ねぇ?だって…
ノエルのこと取り合っていつも、仲悪いよね?君たち…
なに?
結束しちゃったの?
蹴られて、頭おかしくなったか、お前ら…
「本当に?リーマス、レギュラスくん、それからシリウスも、ありがとねっ!」
ノエルの嬉しそうな顔を見たら
「まぁ…やるしかないよな。」
「犯人、見つけたら教えなさいよ!」
ノエルは安堵の表情を見せるとリリーと一緒に城の中に戻って行った
ポツンと中庭に残された俺達
何気にチラッとリーマスに視線を向け…
…ん?
んんん?
自分の目を疑った
リーマスのローブの下の白いシャツから透けて見える
……肩紐
ま、まさか…。
リーマス?
お前が犯人かっ!!
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