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□時の流れが見えた
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月島に会うのは、もう三ヶ月ぶりだろうか。
無事に大学生になった俺は、まだ高校生の月島に負担をかけずに会えるように、アルバイトを始めた。
大学と高校の生活スタイルはなかなか合わなくて、インハイ予選の一ヶ月前くらいにあってから、しばらく会えていなかった。
もちろん、電話やLINEなどでコミュニケーションは欠かさなかったが、やはり顔が見たいし、触れたいといつも思っていた。
「っー、寒っ!」
宮城に下り立つと一気に気温が下がったように感じ、震えが這い上がった。
東北では夏が終われば一気に秋がやってくる。肌寒くなったと思うとすぐにもう一枚上着が必要になるのだ。
出来るだけ身軽にした結果、厚着をしてきたつもりでも、それは東京の気温での話で、宮城の人混みはさらにジャケット一枚多く羽織った人がほとんどだった。
…早いとこ月島の家に行こう。
俺の頭のなかはその事でいっぱいだった。
月島に送ってもらったバスの案内と、月島家の地図と住所を確認し、寒さに縮こまる体に気合いを入れ、目的に向かって颯爽と歩きだした。
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