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□ピオ と テイル
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テイルヒョン〜
テイルヒョンは本当にかわいい
撮影の合間に少し高いところに座って
地面につかない足をぶらぶらしてるのなんかすっごくかわいいし、
撮影の合間にケータイゲームをしながらひまを潰してるときに
素早く複雑に画面をタッチする指先が袖に隠れて少ししか
見えていないのなんかもうすっごくかわいいし、
撮影の合間にテンションがあがったヒョンが僕に抱きついてきて、
しかもその位置も僕の腰あたりでなんかもう
テイルヒョン小さくてかわいいし…
あれ…
僕、撮影中のテイルヒョンのかわいいところしかしらない…?
いやいや家でだってヒョンはかわいい
寝起きなんかプライスレスだし
お菓子を頬張る姿なんかもプライスレスだし
いやでもこれってメンバーとか
スタッフとかファンの子だって、誰でも知ってる姿じゃん…
僕だけが知ってるテイルヒョンのかわいいところって、もしかしてない…?!
-ピオとテイル-
「ピ〜オ… ♩ピ〜オ …♩ピ〜〜オ…♩」
呼んでいるのかと思い振り向くけれどヒョンは鼻歌交じりに
僕の名前を歌詞にして歌いながら雑誌を読みながらソファにねそべっていた
「ヒョン〜ヒョンは休みの日なにしてるんですか?」
きいてみる
「んえ〜?なにもしてないよ〜?こんな風に雑誌読んで〜ゲームして〜おしまい」
そんなことしってるでしょーと寝ながらテイルヒョンがいう
僕や他のメンバーが寝たらけしてはまらないだろうソファも
テイルヒョンが寝るとすっぽり丁度良いおおきさになる
…かわいい。プライスレス。
でも、こんなの誰でもみたことあるじゃん…
その日1日、僕はがんばった
メンバーたちも知らないだれも
見たことないかわいいヒョンを探すためにお風呂やトイレにまでつきまとった
その結果…
テイルヒョンを怒らせてしまった
「ピオ」
「はい…」
「夜、僕の部屋まできなさい」
「はいぃ…(´;Д;`)」
「ピオ今日どうしたの
お風呂も覗こうとするしトイレだって開けようとするしずーーっと監視されてるし…」
ヒョンの部屋で僕はいま、正座で床に座らされています。
怖くてヒョンの顔を見ることができません。
きっと天使のような笑みをうっすら浮かべてかわいい顔をしているはずです。
だって声が笑みを含んでいます。予想できます。
でででもヒョン、目がわらっていないのも予想できますよ…
「ピオ…、僕 気は長いほうではないんだけど」
「ひいぃ(´;Д;`)」
「今日、変だよ ピオ どうしたの」
ヒョンの声が少し心配と寂しさを含み始めていることに気づいた僕は観念して顔をあげた。
ヒョンは腰に手を当てて仁王立ち。ほっぺたを膨らませている。
お こ っ て い ま す という格好と顔だ。かわいい。
「ヒョンのかわいいところはたくさんしってるけど、僕だけが知ってるかわいいところってないっておもって…」
「僕だけが知ってるかわいいとこ見つけたくて…」
「…」
ヒョンはなにもいわない。
僕はヒョンの顔色を伺う。
ヒョン…怒ってますか?
呆れた?
「ヒョンの背が低いとことか、袖から少しでてる指先とか、
お菓子をいっぱい詰め込んでるほっぺとか、歌ってるときは少し男らしい横顔とか、
かわいい笑顔とか、もう全部かわいいんですヒョン。」
「ピオ、僕…かわいくないよ…」
「ヒョンはかわいい!ヒョンほんとにかわいい、でもそのかわいいところ全部、他の人も知ってることなんだっておもうと
僕ほんともやもやするってゆーか…僕だけがかわいいっておもってたいのに…
ヒョンほんとにかわいいです。女の子より、アイドルより、ヒョンのほうがかわいいくて、
歯並びとか、歩き方とかもうほんと」
「ピ、ピオ!」
ヒョンの手が急に伸びてきて、正座している僕の両肩を
ぐっと押して僕は両腕を後ろに着いた。
「わ、ヒョン!」
「ピオ…もう十分わかったよ」
「え、でもヒョンっ…
……ヒョン?」
ヒョンは顔を背けていて表情がわからない。
僕はヒョンをおこらせてしまったとおもって、ヒョンの腕を掴んだ。
目があったヒョンは…
顔が真っ赤だった。
「ヒョン…てれてます?」
「ピオ…うるさいよ」
テ、テイルヒョンが、照れてる!!
「ヒョン…ヒョンンン」
僕はテイルヒョンをだきしめた。
「ヒョン〜かわいいです!ヒョンのこんな可愛い姿だれにもみせたくないよ〜」
「ピオ、く、くるし…」
「ヒョンだいすきです〜♡」
(完)
「ピオ、だいすきっていってたけど」
「え」
「ピオ僕のことすきなの?」
「え、え」
「ピオ、どうなの?」
「ヒョ、ヒョン…」
「どういう意味でのすき?」
「あ、あの」
「だれにも見せたくないってことはそういう意味でのすき?」
「え、えと…」
「ピオ…」
「はい…」
「僕、気が長いほうではないっていったよね…?」
「はいぃ(´;Д;`)」
ヒョン、笑顔がこわいです。