infinite

□僕のレモンサタン
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僕は今日ホヤヒョンとケンカした。ケンカと言うより僕が一方的にかっとなって腹を立てただけかもしれない。本当に、本当に些細なことで。


それというのもいつもは僕の悩みや他愛ない世間話に耳を傾けてくれるヒョンがそっけなかったからだ。 いつも何かをしながらでも僕の話に耳を傾けて相槌を打ってくれるヒョンが。


別に、ヒョンだって虫の居所が悪かったり疲れていて人の話を聞けない時があるのは分かっている。僕だってもう立派な大人だしそれぐらい人と人との付き合いをたくさんした上で知っていたことだった。


だけど、ヒョンだけには聞いて欲しかった。だって話はヒョンがこの間気になっていると言っていた新しいお店についてだったし、ちょっとぐらい関心を示してくれてもいいのに。下調べをしながらヒョンの嬉しそうな顔を想像して、今度一緒に行こうよなんて言葉も用意していた数時間前の自分を考えると消しゴムで消してやりたくなった。



もしかしたらこれはヒョンが僕にもう構ってられないというサインなのかも知れない。いつも僕に合わせて話を聞いたり遊んだりしていたりしたけどそれももううんざりだって。


そう思うとたった2歳の年の差が二人の距離を地球の反対側に引き離すように遠く感じた。

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