btob
□その唇が憎いV(終)
1ページ/2ページ
イルニヒョンと言葉を交わしたあの日から僕はなんとなくヒョンが気になるようになった。
ヒョンの言った言葉の意味。悲しそうな顔。
ある日の練習でのできごと。
ステップ練習で足がもつれたウングァニヒョンをミニョギヒョンが抱きとめてふたりがほほえみ合う。
「ありがと、ミニョガ」
「気をつけろよ」
とても見ていられなくてふとイルニヒョンのほうを向くときつく唇をかみしめていた。
じっとミニョギヒョンを見つめて。
もしかして...
そうか、イルニヒョンはミニョギヒョンが好きなんだ。