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□その唇が憎いU
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それからというものの、僕は寝る前になると寄り添うふたりの姿が頭から離れなくて眠れない。
練習を休みがちになり、当然ふたりからも距離を置くようになった。
ひさしぶりに事務所に呼び出され、顔を出したある日。
僕のグループでのデビューを知らされた。
最近練習を休んではいたけれど、やはり僕はこのビジュアルだし、歌もダンスもそつなくこなすのでいれたいようだった。
そのため、これからは練習に身を入れるように、と社長からも念を押された。
おなじ部屋に呼び出されていたのはヒョンシギョンにチャンソプヒョン、プニエルヒョン、イルニヒョン...とミニョギヒョンとウングァニヒョンだった。
僕は特に辞退する理由もなく受け入れたが心は晴れないままだった。