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□君の好きなとこ ─チョン・テグン編─
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あまり口数が多くなくて愛情表現も得意じゃないのを分かっているからホンビンも自分にいろいろと尋ねたり何かを要求したりすることはない。
だけどそれが少しさみしかったりする。


恋人なんだから、たまには「ねえ、僕のどこが好き?」なんてかわいく尋ねられてみたい。




子犬のようにクリクリとした瞳。人懐っこい笑顔。笑うと必ず現れるくっきりとしたえくぼ。マシュマロみたいな肌。艶かしい首筋のライン。余計な肉をそぎ落として鍛え上げられた上半身に一転して華奢な下半身。しなやかに伸びる手足。何をしていても絵になるその稀有なオーラ。かわいらしい見た目とは裏腹に低くて心臓によく響く声。何かに一度熱中してしまうとそれ以外は見えなくなってしまう一途なところ。時々しょうもないいたずらをしかけてくるお茶目なところ。だけどやっぱりちょっぴり頑固で芯が強いところ。




聞かれたらいくらだって答えるのにな。



何も言わなくても触れ合うだけで全部伝わったらいいのになんて思って寝息を立てて寝ているホンビンの頬にそっとキスをした。


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