＊Text＊
□an insensitive
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
俺には秘密がある。
あの憎たらしくて憎たらしくて仕方ない土方。が好きだ。
人には何があろうとも言えねぇ。特に近藤さん。今まで散々悪態を吐いていたた手前、言い出せねぇ。まず男同士だし。奴もドン引きして終了だろうな。
この秘密は死ぬまで続く、なんて思っていたのだけれど、案外早かった。
an insensitive
「沖田くんさぁー絶対マヨラーんこと好きだよねー」
ブッと思い切りパフェを吹く。
今俺は旦那とファミレスで駄弁っている。偶々会っただけなのだが、仕事が怠かったから誘った。
いつもの軽い調子で喋っていた筈が…。
自分にとっちゃ肝を潰すような発言だったが、相手からすれば冗談だったのかもしれねぇ。バレちまっ…てないと願う。
「あっやっぱりかぁー」
冷や汗が背中を伝う。
「だっ誰があんな」
「見れば分かるよ。アイツを見るとき、目が違うもん」
うっ……
やはり旦那には叶わねぇな。