貴方は廃墟で目を覚ました。

全身が痛む。
頭にはひどく靄がかかっている。

貴方はゆっくりと立ち上がると見知らぬ廃墟を見回した。

知らない場所だ。

霞纏う視界を頭を振って無理やり覚醒を促す。

「ともかくここから脱出しなくては」

胸中に浮かんだ言葉。
しかしその言葉と同時に新たなる言葉が生まれた。

「何のために?」

そこで貴方はようやく気が付いた。

ーー記憶が無い

ここは何処なのか、何故自分はここに居るのか、何が起きているのか、……自分はいったい何者なのか。

僅かに記憶にあるのは自身の名前だけ。

そして新たに記憶に追加されている「能力の使い方」。


ーージャリッ

荒い貴方の呼吸以外の音がした。
貴方は身体を跳ねさせるようにして音のした方向を見た。

姿は見えないが今のは明らかに人間が何かを踏んだ音だ。

正体不明の音は間違いなく此方に近づいてきている。

貴方は背中に嫌な汗が流れたのを感じた。

味方か?
それとも敵か?

武器は無い。
敵であるのなら戦う術は新しく身に付けた「能力」だけだろう。

貴方は無意識のうちに唾を飲み込んだ。

戦う、話を聞く、逃げる。
いくつも頭に浮かぶ選択肢。

どの選択肢を選ぶにしろこの場に留まるわけにもいかないだろう。

貴方は覚悟を決めると走り出した。








ーーーーーーーーーーーーーーーー

■「キャラクター」
貴方の使用するキャラクターは廃墟で目を覚ました人間です。
貴方には自分の名前と「能力」と呼ばれる正体不明の力の使い方の記憶以外、記憶がありません。(イベントキャラクターや管理者キャラクター等の例外はあります)

■「廃墟」
舞台となる広大な廃墟です。
日本の町並みが廃墟になったようなイメージで構いません。また地球に現存する施設であれば殆んどのものが存在しています。
プレイヤーのキャラクター以外の人間は今のところ確認されていません。
何故この場所が廃墟になっているかは不明です。
探索時間によっては破損の少ない廃墟から食料、武器等も比較的容易に発見できます。

■「能力」
自然現象から逸脱した力です。
発火、回復、念話等様々な種類があり廃墟で目覚めた人間は例外無く能力が一つ目覚めています。
超能力、魔法等の説がありますが正体は不明です。

■NPC
NPC は管理人やイベント制作者、申請者のみが扱えるPC(プレイヤーキャラクター)です。
NPCは能力、記憶、戦闘力などある程度PCの設定ルールに捕らわれず制作されています。

■教会
能力を神からの施しと考え、自らを神の子と自称する能力者グループです。
代表、拠点、目的、人数、メンバー、全てにおいて不明ですが最近になって能力者を拉致しているのではないかという噂がたっています。

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ