腐よ腐よ・百合ぷよ

□あやとボク
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「おーほほほっ♪ こんにちは、シグさん!」
「…誰?」
散歩中に、帽子を被った金髪の女の子が話しかけてきた。
えっと、どこかで見たことあるような。
「まあっ! 誰とは失礼な! わたくしはウィッチですわ!」
そういえば、前にアミティと出かけてるときに会ったかも。
でも、一体なんのようだろう?
「何?」
「わたくしの自己紹介はスルーなんですのね…でもまあ良いですわ」
それからウィッチはさて、と言ってコホンと咳払いをした。
「本題に入りますと、わたくしが作ったこのジュースを飲んで欲しいのですわ」
「何これ」
ウィッチから手渡された瓶の中には、なんだか紫色の液体が入っていた。…怪しい。
「飲んでみればわかりますわ! とにかく、返品はなしですわよ!」
「えー、いらない」
こんな怪しい物、飲めたものじゃない。
「い・い・か・ら! 早く飲んでくださいまし!」
「嫌だ」
「ぐぬぬ…それならば、力尽くですわっ‼︎」
抵抗したにも関わらず、口の中にはあの怪しい液体が入ってくる。
「んぐ…」
「おーほほほっ♪ どんな変化が起こるやら♪ では、ごきげんよう〜♪」
ウィッチはその言葉を残して、箒に乗って飛んで行ってしまった。
…なんだったんだろう。
なんだかまだヘンな感じがするけどいいや。とりあえず、帰ろ。
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