ぷよぷよ!!〜番外編〜

□大晦日のプリンプタウン
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あたし、アミティ!夢は素敵な魔導師な元気な女の子だよ!
今日は大晦日なんだ!今は皆で公園に集まって1年を振り返ってるの!
公園には、アルル、りんご、あたしのお馴染みメンバーと、魔道学校の4人、あとフェーリとレムレス、まぐろがいる。

「今年ももう終わりだね〜!ね、カーくん?」
「ググッグ〜!」
「アルルとカーバンクルは何かやり残したことはあるんですか?」
りんごがアルルに質問する。
アルルは長いことここにいる、魔導師の卵。そんなアルルがやり残した事といえば、新しいダンジョンに行けなかったとか、そういうことかな?

「ん〜と、ボクは特にないかな〜」
「グ〜…ググッ!グググーグ!」
「え?カーくんは、カレーが食べられなかった事が心残りなの?仕方ないよ〜…プリンプにはカレーはないんだよ?」
「グ…」

…えーと、つまり食べ物関係の話だよね?
う、うん!まあ、アルル達らしいっちゃらしいよね!
「アミティは?何かあるの?」
「え!?」
う、うーん…やり残した事…
「…あたしはないかな〜」

だってあたし、特にやりたいことがあった訳じゃないし…
「まあ人それぞれですよ!私は、ぷよの謎を解明できなかった事が悔しいです!」
「り、りんごらしいね…」

「多分私が思うに、ぷよは水分を多めに含んでいる物質だと思われます。そして、落下速度が一定の速度から変わらず、4つ繋げると消えるという物質はどんな現代技術を使ってでも、作り出す事はできないでしょう!それでも、私はそんなぷよの謎を解明し、人工的につくりだすことができるのか、試してみたいのです!」
「り、りんごちゃん!そろそろ止めないと、アミティちゃんが気絶しちゃうよ★」
「ブッシツ?カイメイ?」
「あ、アミティ!大丈夫!?」
「ご、ごめんなさいアミティ!熱くなってしまいました!」



りんご目線
「アミティ、大丈夫でしょうか…混乱させてしまいました…」
私は今、1人で公園から少し離れた所にいる。リデルには、「行かないでください…」と言われたけど、今は1人になりたかった。

…自分の好きな事を話すと、つい熱くなりすぎて語ってしまう。それが私の悪いクセ。
アミティ、結局混乱して大変なことになってたな…アルルに、「ここはボクにまかせて!」とか、言われたけど…

しゃがみこんで体育座りをする。風が、妙に冷たい気がした。当たり前か…今は冬だし。
「は〜…あとでアミティに謝りに行かないと……ひゃあっ!?」

首筋に何か冷たい物が当たった。な、何だろう…まさか…お、お、お化…け…?
「りんごちゃん★大丈夫?★」
「まぐろくん!?」
声をかけられて振り向くと、まぐろ君がいた。

「はい★りんごちゃんにあげるよ★」
「あ、ありがとう…」
まぐろくんから、リンゴの缶ジュースを貰った。さっき首筋に当てたのはこれらしい。…ホント、すっごいたまに悪戯するよね…

「落ち込んじゃって、ど〜うしたのかな?★」
まぐろくんが隣に座り込む。
「あ、えっと…その…」
どうしよう、思い切って相談しようかな…でも…
「…うん、大体わかった…かな★」
「ええっ!?な、なんで!?」
「りんごちゃん、自分の悪いクセについて悩んでた、ね★」
「う…」
図星すぎて何も言い返せなかった。

…そっか、私が悩んでいることはお見通しなんだっけ。そういうところ、まぐろくんの良いところだよね。
「う、うんまあ…そうなんだけど」
「りんごちゃんは、そのままで良いと思うけど、な★」
「な、何で?」
「だって、そこがりんごちゃんらしくて良いところだと思うよ★僕は、りんごちゃんのそういうところ、好きだよ?★」

顔から火がでそうだった。だって、だって──!
「うーん、それ、直さなくて良いって、事だよね?」
「そうだね★きっと、アミティちゃん達も、りんごちゃんのそういうところ、好きだと思うな★」

ガバッと立ち上がった。落ち込んでるなんてらしくない。
私は、まぐろくんを見た。
「ありがとうまぐろくん!私、皆の所に戻るよ!」
「元気が出たみたいで、良かった★」
そして、まぐろくんと一緒に皆の元に戻った。アミティも、復活していた。
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