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□裁縫は得意なんです
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『あー・・・休憩にするか』

「やった!」

「意外に頑張ったな・・・トサカ丸」

只今羽織製作中
リクオ達は妖怪屋敷の出かけました
あれだ
リクオが野良の妖怪をスカウトするやつだ
お土産のカニが楽しみ

俺はたまたま三羽鴉がちまちま縫物をしているところを発見
大量のまだ縫われていない布を見て俺も手伝うと言ったのだ

意外にトサカ丸が裁縫うまかったり
途中で幻が現れたので強制参加させたり
黒羽丸が一番不器用だったり

いろいろ面白い


「私お茶入れてきますね」

「いや、俺が行くよ」

「俺が一番縫った数少ないから俺が行くよ」

「いえ、あとから来た俺が」

『いいよ。俺が行くよ』

「「「「ダメですっ!」」」」

そこは「どーぞどーぞ」でしょう!?
ダメなの!?


「「「「若にそんなことさせられません!」」」」

『いつも頑張ってくれている部下にちょっとぐらいお礼させてよ!』

「「「「若・・・」」」」

感動したとでも言いそうな顔で俺を見る
すごいよ
皆目がキラキラしてるよ


『俺が行くから。ね?』

「「「「でもダメです!」」」」

『やっぱり!?』

全力で拒否されてしまった
結局ささ美が行くことに
女性に負担をかけてしまったことをで俺のプライドが若干傷ついたのでささ美の分の布の山から半分ほど奪っておいた

にしてもこの羽織
本家全員分あるのかな?
どうせだからちっちゃいのも作っておこうかな?


「蓮斗様?」

「なにをしてるんですか?」

『ちっちゃい羽織作ろうと思って』

「何故?」

『小妖怪用に・・・できたー』

「「「早っ!?」」」

俺の裁縫の早さは主婦おもしのぐのだ!
なーんてな
小さいから早く終わっただけだし


『納豆小僧ー』

「はーい」

「「「いたの!?」」」

「失礼な!」

さっきからいたじゃねぇか
気付かなかったのか?


『納豆小僧、この羽織着てみ』

「これですか?」

なかなかにあうな
かわいいし


『お前は四国に祖父ちゃんと行ったときに、祖父ちゃんを守ってくれたらしいな。ありがとうな』

「えへへー」

何このいきもの可愛い
ちいさいものは可愛い


「実は気まぐれなんて微塵にも感じさせない口調・・・」

「口が達者とはこのことか・・・」

「恐ろしい・・・」

『お前ら失礼だな』
 

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