T
□作戦会議
1ページ/1ページ
『というわけでお前に相談』
『自分に相談してどうするんだよ』
『他に誰に相談しろと?』
ただいま妖の俺と会議中
剣術だいぶ使えるようになったんだぞ!
黒田坊ぐらいだったら倒せる様になったんだからな!
あ、別に黒田坊倒したわけじゃないよ?
黒田坊ぐらい強いやつわざわざ探して倒した
殺してない
瀕死ぐらい
どうやら俺の強さに惚れたらしく
下僕にしろと五歳児の俺に強要
地味に怖かった
因みに名前は「死生幻」(しせいげん)
「死」と「生」を司る妖怪らしい
どっちかって言うと神様っぽいけど
「幻」は幻で人を惑わせるからだって
あ、ごめん
やっぱ妖怪だわ
おっと話がそれた
それで、強要された俺は親父に泣きついた
取り敢えず
俺が成人するまで雑用と親父に言い渡されていた
基本的に奴良家の雑用(家事)
俺の側近である
ボロボロの死生幻連れてった時
物凄い驚いてたっけ
親父固まってたよ
「力試しがしたくて家を抜けだして強そうだったこいつがたまたま幻を使ってきたからフルボッコにしたぜ☆」って説明した
滅茶苦茶呆れてた
黒田坊に報告したら複雑な顔してた
弟子の成長を喜べばいいのか、はたまた側近として家を抜けだしたことを叱るべきか・・・
的な顔
『無駄なことを考えるな』
『へぇーい』
『作戦会議と言ってもな・・・』
『取り敢えず親父からは離れないようにする』
『当たり前だ。刀は絶対に持っておけよ。応戦出来ない』
『戦うの!?』
『お前の能力が使えない限りな』
『俺の能力何なんだよ』
『前世から引き継ぎだ。チート能力だよ』
どんなチートだ
その能力のせいで前世大変だったんだけど
欠落している記憶はまだまだあるらしいけど
なんせ記憶ごと無いから判明できない
『もうすぐなんだよね・・・山吹乙女との対立』
『ああ・・・』
『俺のこの体で守りきれるかな・・・』
『信じなければ何も出来ない。己を信じろ。兎に角生きて欲しいんだろ?』
『うん』
兎に角親父を生かす
何が何でも
俺が死んででも生かす
『それと一つ聞きたいことが』
『何だ?』
『俺の友人ってまだ生きてんの?』
『ああ・・・前世の友人のことか?誰が友人かしらんが生きてると思うぞ。お前は死んですぐに転生したからな。お前が死んでから五年しか経っていない』
『ですよね』
ということは
ばったり出会うって事もあるのか
『もしかしたらお前を探すかもな』
『どうして?』
『お前の能力について知ってるはずだ。つまり能力を使ってどこかで生きていると考えるかもしれない』
『ちょっと待ってよ・・・俺自殺でしょ?』
『まあ、そうだな』
『だったら・・・』
『周りからすればトラックに轢かれただけだ。自殺には見えない』
そういうことか・・・
俺の能力・・・
一体どんなものだったのか
気になるけど嫌な予感が半端じゃない
この能力にいい思い出ないんだな・・・俺