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□京都ではー
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「おー清継君等ーこんな時に京に来るなんてーよかったなぁー君たちの大好きな妖怪フィーバー中だよー」

「何言うとるんや!」

「痛っちょ!ゆら!叩くなよ!」

ベシベシと俺を叩いてくるゆら
酷い!反抗期か!?反抗期なのか!?


「人の子か・・・」

「おいおい・・・勝手に出てくんなよ」

「お前の妹のせいでこないなことなってんねん!」

「妾に言われてものぉー」

「グギギギッ」

「八つ当たりはよくないよーゆら」

相当ピリピリしているのか千尋に八つ当たりをしだした
ゆらをなだめながら俺の式神だと一年ズに説明する


「ほら、千尋。戻って」

「分かっておる」

紙に戻る千尋
完全に式神ライフ楽しんでるな


「俺は結界の方にいるから」

「ウチも!」

嫌な予感がする
俺と同じやつとの戦いのような気がする
俺と同じ灰色の存在
だれだろう?

・・・秋房兄?

まさか・・・ね?






































「はいまさかでしたー」

目の前には秋房兄と竜二兄
竜二兄は足を怪我している
俺が遅れた理由?

清継に式神見せろってせがまれました
仕方がないので見せていた
時間かかったよ


「羽衣狐様・・・コヤツの体・・・もう持ちませんぞ」

「っ!」

秋房兄の方からでかい目玉がついた頭の妖怪が出てくる
あれか
目玉親父か!


「でて・・・よろしいかな?」

「ならん。陰陽師同士の対決じゃぞ!?余興に幕を下ろすにはシッカリとどめをさせ、鏖地蔵」

「むうむ・・・人使いの荒いお方じゃ」

「っ!!」

「羽衣狐・・・」

「おや・・・姉上・・・」

千尋が勝手に出てきて羽衣狐と話している
仲よさげだ
しかし俺はそれどころではない
あの髪型
あの顔

あれはまさしく


「母・・・さん?」

「何っ!?」

「む?・・・そなた・・・今妾の事を「母さん」と呼んだか?」

「母さんっ!」

そうだ
山吹の樹の下で最後に観たあの顔
間違いない
母さんだ


「羽衣狐の転生主だったなんて・・・そんな・・・」

「ふむ・・・そなたも妖怪の血が流れておるのか・・・」

千尋が説明したようで
羽衣狐が俺の頬を両手で包んむ


「妾はそなたが欲しくなった・・・共にこい」

「・・・っ」

「冬樹!!」

「冬樹兄ちゃん!!」

「・・・ゆらっ」

母さんがこいって言ってる・・・
行きたい・・・でも
こいつは羽衣狐だ

俺は・・・何のために陰陽師になったんだ?
そんなの決まってる

ゆらを・・・愛してるからだ!


「ゆら!」

「冬樹兄ちゃん!」

「秋房兄は変なのに取り憑かれてる!」

「わかっとる!」

式神____破軍!
 

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