ディバインゲート

□お願い事
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『名無しさんさぁ──…』


と、窓枠に腰掛けて此方を見ているのは天上獣グリュプス。
黒い翼に獣の耳、金髪にピアス。
金髪を風に靡かせながら、グリュプスに背を向け寝転ぶ名無しさんに向かって一言。

『パンツ丸見えだぜ?』

『──ッッ!!????』

慌てて布団を腰まで被る。
グリュプスは、指を差して笑うと

『ごめん、嘘』

と言う。
直後、彼の顔面に枕が直撃した。
それも瞬間すぎて反応出来なかった。

『いってぇ…』

『ばか!!何処見てるのよ!!』

『だから嘘だって言ってんじゃん』

『嘘でも、そういう恥ずかしくなるような事は』

と、赤面しながら小さな声でボソボソ言っているとグリュプスは何の躊躇いも無く言う。

『お前のパンツなら見飽きたぜ』

と。

名無しさんの大声が響き渡った。
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