その娘、怪奇につき2
□メリークリスマス!!(じゃない)
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「私はk…」
『黙れ』
今掃除しているのは地獄の釜。
具象神がうるさいから顔面ぶっ叩いといた。
「瑠璃様…躊躇がないというか…」
『唐瓜君もこれぐらいやらないとだ…
はい!ピッチャー投げましたァァァァァ!』
「茄子ぅぅぅぅ!
飽きて野球なんてやってる場合じゃねえ逃げろぉぉぉぉぉ!」
茄子君が飽きて野球してたので釜投げといた。亡者と一緒に煮込んでやろうか。
「瑠璃、そろそろ終わりましたか」
『あー、うん。だいたい。』
「了解です。じゃあそろそろ片しますか。」
ここから、ゆず湯を煮込んでそこに亡者をドボンさせる作業に入る。
しかし、私は参加しない。参加したいのは山々だが、これからやることもあるしね。
「えー、皆さんお疲れ様でした」
ようやく掃除が終わり、閻魔庁員だけで反省会が行われる。
しかし、みんなどこかソワソワした様子。まあ理由はわかるが。
『…みなさんお疲れ様でした。
今年も、クリスマスが近いのでケーキを焼いてみました。食べたい人だけどうz』
「「「おっしゃぁぁぁぁぁ!」」」
みんな我に我にとケーキを取っていく。毎年、こんなふうにしてみんなが食べてくれるのが嬉しかったりする。
「瑠璃さまー。
これって毎年やってるんですか?」
『まあ…クリスマスという存在を知ってから毎回やるようにはしてます。みんなお疲れでしょうし』
閻魔庁に入ったばかりの頃だったので感謝の気持ちも込めて作っていたのである。こんなクソみたいなケーキですいません。
「だから先輩方、「今日はうたげじゃぁぁぁぁ!」とかってさけんでたんですね…」
『あはは。茄子君もおかわりしてくるといいですよ。こんなものですけど腹の足しにはなるでしょう。』
「はーい!」