その娘、怪奇につき2
□お絵かきと綺麗好き
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というわけで来ました茄子君の授賞式
”友達”って…唐瓜くんだよね。あれー?唐瓜君火なんて吐いてたっけ。芸術家はよく分からん。唐瓜君、泣かないで。
「えーとねえ…
絵ってのは…なんだろなー。
目かな」
『こいつ目9もあるのにこんなに下手なんですが』
「瑠璃ちゃんには一番言われたくない!」
『服脱げ白豚目一個一個潰してってやる』
「それは私が許しませんよ」
「まあ一番確実なのは「描いて上達するしかない」ってことだよ」
と、言うわけで皆でお絵かきすることになりました
「せめて目の数や角の本数くらいは正しく描いてくださいよ」
「いやそこ間違えたらもはや何かの病気でしょ…」
てかなぜ鬼灯がモデルだし。
私絵あんまり得意じゃないからなあ…
てか、鬼灯をこんなにじっくり見て描くのもはじめてかもね。
……やっぱしかなりの美顔だと思う。鬼灯。
もう全体的にパーツ整ってるし…って、私は変態か。とりあえずデッサンを進める。
…てかさ、あれの隣に私居ていいのかな。いや、不釣り合いっつーか、思えば昔から一緒なわけで。こんな不細工が隣に居てごめんね鬼灯。
ふいに、そう、ほんとふいに
鬼灯がこっちを向いた。
『ファっ!?』
ガターンッ
驚いた拍子に椅子から落ちました。
何故椅子から落ちたし。
「は?どうしたんですか瑠璃」
まさか「鬼灯ガン見してたらいきなりこっち向いてビビッた」なんて言えない。てか言ったら公開処刑。とりあえず、なんかいってごまかさないと。えーっと…
『ファっ……
fuck you…?』
「よろしいならば戦争だ」
「ふッ…二人ともデッサンに集中してください!」
桃タロー君に怒られちゃったよ。
そんなこんなで数分後
「出来た」
白澤が出来上がったらしい
いやな予感しかしないのは私だけか
「ほら、イケメンに書いてやったz」
「そいやっ!」
「ブフウッ!!!」
ああ、やっぱりか。
絵を覗き込んでみるとどう考えても目隠しして描いたとしか思えない絵。なんだこれ、これ鬼灯か。わざとか、わざとなのか
『茄子君のは…』
「なんか…見ててスッゲー虚しくなる。」
「ちょっと遊んじゃった。へへへ。」
へへへとかかわいいんだけどさ、この虚しくなる絵を見て遊んじゃったとかいえる君は凄いよ茄子君。
「瑠璃様はどうなんですか?」
『え、見ないほうがい…って何見とんじゃ鬼灯ぃぃぃぃぃぃぃ!!!』
「相変わらず…上手いですねえ。
省略化が」
『やめろぉぉぉぉぉ!!』
絵を覗き込んだ皆が複雑な表情をした。私は実は、現世で言う”ちびキャラ”なるものしかかけない。なんでだろう。多分人物書くのが苦手なんだと思う
「ほら!瑠璃ちゃんのほうがヘタkブハッ!」
『お前の絵よりはましじゃボケ』
「(瑠璃様が今一瞬ヤクザに見えた…)」
「」