その娘、怪奇につき2

□イワ姫とサクヤ姫
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はい。という訳で来ましたパーティー。木霊さんがさっきからプルプルしてる。スライムか。




「瑠璃様が…来てしまった…日本は終わりだ…」






『そんなに私が嫌なんですか』





その時、向こうがワーっと盛り上がる。





「あぁマズイっ!サクヤ姫で盛り上がってる!」











しかし…イワ姫様、サクヤ姫来てからどんどん機嫌悪くなってくな…。え?このままだと本当に富士山爆発する?














爆発⇒亡者増える⇒仕事増える











『木霊さん!go!』







「ええっ!?鬼灯様も来てください!
イワ姫ー!」







「あら木霊じゃない」






しばらく会話をしている3人。
私は木の陰から見守ることにした。なんか巻き込まれたくないもん。







「え…えっと、私別にぃ?結婚とか興味ないしぃ?一生独身貴族でもいいしぃ?」







お、好感触。
鬼灯よ。このまま怒りを鎮めておくれ。ついでに仕事も減らしてくれ。
さて、私は…































『こんにちはサクヤ姫。お久しぶりですね』







「あら!瑠璃じゃない。久しぶり!」







私はサクヤ姫とだけは認識があった。現地視察でたまたま知り合っただけなんだけどね。










「あ、今日紹介したい人がいるの!」
















…ん?嫌な予感がスルゾ?


















「お姉さまー!何をしてらっしゃるのですか?」













やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ダメだよ!今邪魔しちゃダメ!仕事増えるぅぅぅぅ!やめてぇえぇぇ!







「あんた…!せっかくいい雰囲気になってたのに!」











「いや、一ミリもなってませんよ」







『そこ切り捨てんなアホ!』








「あ"ぁん?…だれよこの女」









遂に見つかりました。
とりあえず、普通の対応普通の対応。
平常心が大事。







『お初にお目にかかります。閻魔大王第二補佐官の瑠璃と申します。どうぞお見知りおきを』








「はぁ?何の為に来たの。てかあんた表面だけ取り繕って性格悪そうね。帰ったら?」







『はーい山神のハンバーグオーダー入りましたー!』







「瑠璃様ぁぁぁ!それだけは!それだけは勘弁してください!」







だめだねこの子。もう中身も矯正しないと。平常心?なにそれ美味しいの?








『全く…元はいいのに』








「は?」









『あなた、努力しないからそうやっていつまでもいるんでしょう。努力すれば可愛くなるのに。』







「うっさいわねぇ!美人にそう言う事言われても皮肉にしか聞こえないのよ!」








「瑠璃、傷口に塩塗ったくってどうするんですか。」







『思ったこと言ってるだけ』






私がサバサバ過ぎるのが原因だろうか。しかしどうしよう…仕事増やしたくない…あ、
































「…なぜ自分呼んだし」







ラルに来てもらいました。
たまたま現世に来てるらしかったので連絡したら十分位できた。流石神獣。
で、なぜラルを読んだかと言うと







「わぁ…かわいい人がいっぱいだね」









はい。知ってる人もいると思いますが、
こいつは天然タラシです。

本人も自覚無しに女を次々に落としていくのでもういつ女に刺されるか内心気が気でなかったよ昔。








「なによそいつ。」







「あ、この人がイワ姫様?すっごいかわいいね」







「は、はぁ!?
な、ななななにいって」








「ホントだよ。自分、嘘はつきたくない主義だから」









…うん。こいつ初見だと男に見えるからイワ姫が照れるのも無理はないんだ。うん。







「あ、自分ラルって言います。一応神獣です。そっちの子はサクヤ姫?綺麗ですね。」







『おいやめろ』







いまここでサクヤ姫ぶち込むな!イワ姫が!私の仕事量がぁぁぁぁぁ!








「なにさ!どいつもこいつも!二人とも結婚するんだったらどうせサクヤを選ぶんだろう!?
ねぇ鬼灯様!ラル様!そうなんだろう!?」











なんかさ…イワ姫に同情してきた…








































でもさ、この質問の仕方は、ダメだ。






「そうですね…私の作った“脳味噌汁”を笑顔で飲んでくれる人なら、結婚してもいいです」







「あ、自分そもそも女だから、結婚とかはしないかな」









「なっ………!!!!」









はい絶句。
知ってました分かってました。








その後、イワ姫とは和解してパーティーは無事終了しました。あ、イワ姫とメアド交換したよ!友達が増えてよかった。






























後日





『なんでこんなに仕事があるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?』






「行く前に終わさないからでしょう。私は終わして行きました。」






『だったら何で明らかに鬼灯宛の書類までこっち回ってきてるの?おい?』






「……さぁ」






『よろしいならば戦争だ』








「瑠璃ちゃん何金棒構えてるの!?そしてなんで鬼灯君も戦闘体制はいってんのやめてぇぇぇぇぇぇぇ!」







「『うるせぇぇぇっ!』」







「え、これ完全なとばっちゴハァッッ!」







 
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