その娘、怪奇につき2

□夜ふかしはね、やっぱりダメだ
3ページ/3ページ











鬼灯side







ドガァッ








「おいどういうことだ白豚」









「いきなり壁破壊しといてなんだ!!」









今は極楽満月にきている。
一日に二回も白豚の顔を見るのは癪ですが、とりあえずいまは言うことがある







「あの薬に催涙効果なんてあったんですか。とんだ副作用ですよ」









「は?何言ってんの。あの安眠薬に副作用なんてないよ」









「何いってんのはそっちですよ。私と話しているときに突然泣くんですから」











「…話の内容さ、聞かせてくれない?」







私は出来るだけ瑠璃との話の内容を詳しく話した。これがなんの役に立つというんですかね。








「それ、全面的にお前が悪いよ。
それは傷ついて流れた涙だ。」










「は?」








何故私なのだろう。意味がわからない。











「瑠璃ちゃんの気持ちも少しは考えたら?」









「…瑠璃の…気持ち?」









「お前…この期に及んで…!」










白澤さんが私につかみかかった。
そこへ帰ってきた桃太郎さんがそれを止める。でも、それは全部遠くの世界のことのように思えた。




























「瑠璃……すいません…好きです」


















帰りに意味もなく、そうつぶやいた。






 
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ