番外編
□地獄天獄のPR事情
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「瑠璃…痛い…」
『何でそうなったか自分の胸に聞いてみろ』
「…八つ当たり?」
『半分正解』
「泣くよ?」
とりあえず起きたばっかりのラルを一発殴っときました。私は悪くない。集まった瞬間「眠い」とかいって寝たこいつが悪い
「瑠璃さん落ち着いてください…。ラルさん、実は…」
ラルに事の経緯を説明する桃タロー君。寝起きのこの子がこの話を理解してくれるか心配なのだが…
「ふーん…
あのさ、一個提案があるんだけど」
「え、まじか」
この短時間で思いついたのかこいつは。どこぞの知識の神(笑)とは大違いだ。
「うん…決めるときは多数決にしてくれるとありがたいな…」
ラルはそういって鬼灯と白澤の方を見た
「瑠璃ちゃ…あれ?鬼灯君は?」
『ああ、例の仕事に行きましたよ』
「あ、そっか。
…だけど、考えたねえ…
鬼灯君と白澤君のユニットなんてさ。おかげで人員不足も解決しそうだよ」
『提案したの私じゃないですよ』
そう。あのときラルが提案したのは
”テレビに二人が出る”ことだった。
二人とも顔だけはいいからね。顔だけは。
派手だし、天国や地獄について何か喋ってくれれば宣伝にもなる。そこで、手っ取り早く”期間限定のアイドルユニット”としてテレビにでてもらうことになった。
多数決だから二人以外賛成で決定だったしね。
『だけど、これプロデュースしてくれてるラルとお香さんにはホント頭が下がります…ほら、噂をすれば』
テレビには鬼灯と白澤。なんか最近はダンスもやってるんだとか。オールマイティだなほんと。
〔「今一番したいことはなんですか?」
「「こいつを殴りたいです」」
「あ、しいて言うなら大王をフルボッコにもしたいですね」〕
テレビの中でそんな声が聞こえた。大王ザマア。
『…だそうですよ大王。消えろ』
「そんなこといわないでさあ!!助けてよ瑠璃ちゃん!!」
『無理ですよだって…』
これは昨日収録されたもの。つまり…
『鬼灯、後ろに居ますもん』
「…え?」
「ただいま戻りました…大王」
そのとき、鬼灯が不気味な笑顔を大王に向けたそうな。
大王抹殺まであと三秒です。
もう一度言う。大王ザマアwww