その娘、怪奇につき

□高音質っていいと思わないか?
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ここら一帯のテレビに札を貼り終わる頃には、何人かの獄卒が集まっており、高画質のテレビがあった




「こんなんで来るんですか?」




「とりあえず見てなさい…ほら来た」





「うぉぉぉ…これすごい高画質…て、あれ?」






うわぁ。ほんとに引っかかったよ。単純というか。まあキャラの設定上仕方ないことなんだけどさ。






「くっ…くそっ…おのれ謀ったなっ…。」



目を大きく見開き、その手を伸ばした。ごめん貞子さん。キモイ





「かくなる上は貴様ら鬼の角全部折ってやる!腹いせに!!」





「日本中震撼させた割にやることがせこいぞ!!」





「五月蠅い!!女のタタリは蛇の千倍と思い知れ!覚悟!!」





そう言って鬼灯に襲いかかった。みんな口々に鬼灯様!と叫んでいる。だが、





「ワン!」




「ぎゃァァァ何この犬こわいぃぃぃぃ!」





まあこうなることは分かってたけどね。それにしてもシロさん、なんかB級ホラーの狼男みたいですごかったなぁ。




『鬼灯、先帰ってるね。札は回収しとくよ。』





「わかりました。あのクソ閻魔の書類が終わってなかったらしばいといて下さい」





『はいよーん。』





そう言って私は閻魔庁へ帰路についた
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