ハルボネビアの舞い
□第八夜
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今日は初めての休みだ。
といっても、午後からだけなのだが。
ここに来てから休みが一度もなくて、
「そう言えばお前休みを取っていないな」
という自由人である我が主のおかげで休みを貰いました。なんだ。部下の休日はお前の気分で変わるのか。
『…』
しかし…何もすることがない。
訓練所行こうかな。誰かいそうだし。
そう思い部屋を出た。
「よっ!蓮玉元気か!?」
が、すぐに部屋に戻った。
「おい!何で逃げんだよ!」
『せっかくの休みをぶち壊されたくないからと、お前に関わるとろくな事ないから』
「だーかーらー!お前暇だろ?訓練所に合わせてーやつがいるんだよ!」
何故私だ。しかもこれから訓練所行こうと思ってたのに。何でここでくるんだジュダル。
『わかった、わかったからちょっとまっt』
「おっしゃ行くぞー!」
『ちょ、ま、馬鹿じゃないのーーッ!?』
こっから訓練所まで実は結構距離がある。きっとそれがめんどくさかったであろうジュダルは私を抱えて空を飛んでいた。
『…酔う…飛び方粗い…』
「吐いたら落とすからなー!」
『理不尽すぎるわボケェッ!!』