ハルボネビアの舞い
□第六夜
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「あ、蓮玉いたいた」
『あ、紅覇様』
昼休み中に紅覇様に呼ばれた
え?なんで様付けなんだって?
周りの目が痛いからだよ!
『なんですか?』
「あのねー、僕遠征に行くことになったでしょ〜?」
『あら、そうなんですか?お気をつけて下さい』
「何言ってんの?蓮玉も行くけどぉ?」
『は?』
『なぜ言わなかったんだアホ!』
「別にお前に教える必要はない」
『あるわボケぇ!何勝手に遠征行くって決めてんの!?しかも明後日から!?ふざけんなぁぁぁ!』
昼休みが終わると当時に紅炎に怒鳴りに来ました。どうやら紅炎も遠征に行くらしく、私はその付き添いだって。ナニヲイッテイルンダ。
「お前は俺の従者だろう。拒否権などない。」
『むきぁぁぁぁ!』
思わず奇声を上げました。
これだから上下関係きらいなんだよぉぉ!
紅覇の話によると遠征は遠征でも実質領地を広げるための戦争らしい。そこについていくということ=私も戦うということだよねこれ
『私以外の従者でいいじゃん』
「前は途中で邪魔が入ったからな。今度こそお前の実力を確かめたい」
んなことだろうと思ったよこのやろー。もうやだ帰りたい。
「あ、あと
金属器は必ず使用しろ」
いきなり言われたので思わずその場に固まる。
…やっぱバレてたか。
『なんでわかった?』
「ジュダルが騒いでいたぞ」
あいつ…後で会ったら顔にピーマンぶつけてやる。ついでにナス。
『…ヤダっていっt』
「さっき言っただろう?
"お前に、拒否権はない"」
うお。こけしが進化した。
ギラギラしてるよ。そしてこの有無を言わせない重圧感。泣けてくるわ
『…はぁ。わかりました。全力を尽くさせて頂きますよー。』
「敬語とは珍しいな」
『髪引きちぎるぞ』
『ジュダルー!』
「なん…うがっ!」
『死ね』
紅炎と別れたあと、仕事ついでにジュダルの顔に野菜の盛り合わせぶち込んだ。その後、ケンカが始まって紅明に怒られました。