ハルボネビアの舞い
□第二夜
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牢屋に捕らえられて数日後、なんか知らんが練 紅炎の部屋なうです。
『ねえ』
「……」
『おい』
「……」
『おいこけし!』
「あぁ、なんだお前か」
そう言って奴は読んでいた書物から目を離す。自分から人を呼んでおいてこの態度は無いと思うな。従者に対しても。
「今日呼んだのはお前の仕事についてだ。お前にはこれから俺の補助として働いてもらう」
『えー。やだー。』
「なぜだ」
逆にこっちがききたいわ!
侵入者を理由言わないで従者にするとかこいつアホなの?見た目通りこけしなんじゃないか!
「声だだもれだが」
『じゃあその質問に答えて下さい』
「…お前は強い。そして悪いような気配は感じない。」
『…それだけ?』
「ああ」
それだけって…なんかそう言われると悪い気はしないけど…
「で、やるのか」
『お前を”紅炎様!"なんて呼ぶのは死んでもゴメンだ』
「なら
奴隷解放令を出したといったら?」
一瞬、頭が真っ白になった