ふわりゆらりと逃避行

□ななつ
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「ごめんください」







『いらっしゃ…チッ、お前かよ』








「私も極力来たくはないのですがねぇ」








『やっほ、白澤君』








「は!?梢さん!?」








『あ、敬語
鬼灯、やっていいよ』







「了解」








「おいちょっとまゴフッ!!」


























「なるほど
記憶、かぁ…」





梢がきた理由は、「思い出せない事があるから思い出させて欲しい」ということだった。







『五千年前のだけスポッと抜けててさ。鬼灯は「婆なんですから無理するな」って言うし』




ガンッ





『鬼灯?なんで机にパンチしたの?』








「いえ、なんでもないです」






まさか、自分の真似をした彼女に悶えたとは口が裂けても言えない鬼灯である。その思いは極楽満月の机、そして壊された机を見て文句を言っている白澤に暴力と言う形で向けられたのだった




『喧嘩やめなさい』







「「誰のせいですか」」








訳がわからずキョトンとする梢であった。






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