その娘、怪奇につき2
□視察だよ!全員集合!!
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『…なんでお前がここにいる』
「え、それ酷くない?」
今日は視察です。
唐瓜さんと茄子さんとお香さん、鬼灯も一緒。なんでも、亡者の取締でめっちゃ亡者がいるとか。
で、私は鬼灯達の到着を待っているのだが、
『なんで葵がいるんですか』
「付き添い」
『いらん』
何故か葵も同行。
どうして。
「地獄の偉い方々が視察でしょ?
興味ある。お香ちゃん」
『貴様はそれが目的か』
そうだ。こいつ女ったらしだった。
すっかり忘れてた。白澤みたいなもんだ。
『あ、そろそろ鬼灯たちが来ます』
外に出るとまもなく、空から鬼灯、唐瓜くん、茄子くんが降りてきた。
なんで私みたいに牛頭馬頭のところを通らなかったのか。馬鹿なのかこいつらは。
「…服」
『え?』
「露出が多い!!!」
『痛い!!!なんで!?
いやいやいや、少ないほうじゃない?』
今日の格好はワンピースにレギンスで帽子
ごめんなさいねぇ手抜きで。この格好が一番動きやすいんだ
「年がいもなくこんな格好して…視界に入った方が可哀想に…」
『え、なに、私が可哀想じゃなくて?見た人が可哀想なの?なんならここで貴様と殺りあってもいいんだぞ』
「はーい、ここでイチャイチャしないでねー。このちっこい子達も困ってるから」
葵に止められてケンカは収まった、が、葵を見た瞬間更に機嫌が悪くなった。あ、鬼灯こいつのこと嫌いだった。
「なんで貴様がいるんだスケコマシ」
「地味に俺も傷つくよ?
亡者回収のお手伝いでもしようかなって」
『本心は?』
「お香ちゃん見たい」
『「このゲス」』
まあ葵がいることにこしたことはない。葵はこんなんでも、こ・ん・な・ん・で・も、陰陽師である。霊体を集めるのは得意と思うので、現世の亡者回収ではいることにこしたことはない。連れていくことになった