その娘、怪奇につき2
□バレンタイン?ああ、ソロ充には関係ないわ
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二月
それは
『鬼女の出費が酷い季節…』
「え?なんでですか?」
『茄子君、二月には何がありますか?』
「えーっと…
…節分とバレンタイン…」
『いえっさ』
男どもは節分への怨みとバレンタインのなんやらで豆とチョコを食い漁るだろう。だが鬼女たちはそうはいかない。出費が酷い。泣くぞ
「瑠璃は誰につくるんですか?」
『そりゃほ…って、誰が言うか!!!
いつも通りだ!』
「ほ?」
『聞くな!』
危うく口車にのせられるところだった。てかいつからいた鬼灯
「現世では節分では鬼に豆をぶつけるらしいですが…本物の鬼は豆なんかいたくも痒くもないんですよ。私蜜豆好きですし」
『でん○豆好きですよ私』
「鬼らしからぬ発言…」
「唐瓜さんも豆は食べれるでしょう」
特に男鬼は豆を食べまくる。何故だ。そこまで女を困らせたいのか。鬼灯にしても人間に捕まった時なんか用意された豆をバリバリ食ったそうだ。
「ですから、二月は仕事の出来が悪いんですよ」
『そうですよね。全く…
って、今仕事中でした…書類処理してきます』
「あ、すいません。私もすぐ行きます。」